関節リウマチで見られる合併症
2013/01/27更新
合併症とは、もととなっている病気が引き金となり、二次的に起きてくる疾患のことです。関節リウマチにもさまざまな合併症が見られます。合併症を起こすと、次のような問題が起こります。
- 使用する薬の種類がとても多くなる。
- もととなっている関節リウマチを治すための薬が効果的に使えなくなる。
- 合併症の治療を優先するケースもあり、関節リウマチの症状をコントロールできなくなるという事態にもなりうる。
そのため、定期的に血液検査や尿検査、レントゲン検査などで、合併症が現れていないか確認することが重要になります。
関節リウマチの合併症には以下のようなものがあります。
シェーグレン症候群
唾液腺や涙腺に炎症が起こり、唾液や涙が分泌されなくなる病気です。口や目が乾いて、口内炎やドライアイ、虫歯の増加や目の痛みなどの症状を引き起こします。関節リウマチの患者の中で約20%ほどの方が合併するといわれています。
間質性肺炎
肺の間質に炎症が起こることを間質性肺炎といいます。関節リウマチ患者の約10%~15%の方が合併するといわれています。
肺線維症
肺の間質に炎症が起こることで、間質に線維性の組織が増えて、息切れや呼吸困難を起こします。
橋本病
甲状腺に炎症が起こることで、甲状腺の働きが低下し、むくみや心臓障害などを起こします。
リウマチ結節
関節リウマチの病勢が強くなることにより、ひじ、後頭部、骨盤の後ろあたりの皮下に硬いしこりができます。
心筋炎、心膜炎
心臓の心筋や心膜に炎症が起こることで、胸の痛みや同期、息切れなどを感じます。
骨粗鬆症
骨や関節の炎症やステロイドの副作用により、姿勢が悪くなったり、骨折しやすくなったりします。
貧血
血液中の赤血球が減少し、めまい、だるさ、ふらつき、動悸、息切れなどを引き起こします。
神経症状
四肢の末梢神経の障害により、四肢のしびれや麻痺などが起こります。
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